随分前から、確か去年頃から嫁が「そろそろ子供が欲しい」と言うので、ここ最近は子作りのためのセックスを月に1~2回せっせと励んでいる私です。

が!

どうにも一向に子供ができる気配が無く、さてどうしたものかと途方に暮れてしまいました。

そこで、我々がしている努力が不毛なものでは無いことを、つまりどちらの体にも異常が無く、がんばって続けていれば子供を作れるのだということを確認するために、お互いの体を検査してみようということになったのです。

批判はお断りします

嫁がいるのに出会い系なんかやっているのか?という批判もあると思いますが、本記事の趣旨はそこではありませんのでひとまず置かせていただきます。ご了承ください。

いざ婦人科の病院へ!

嫁が既に一度かかっているので、泌尿器科ではなく私も婦人科の病院に一緒に行くことになりました。

程なくして名前が呼ばれ「こちらに精子を採取してください」とケースを渡され、病院の一室に案内されました。

こういう所って、エロビデオとかエロ本とかで抜くって聞いていたので、案内される時はちょっとワクワクでしたね。

案内された部屋に入ってパッと目についたのは、薄型の液晶テレビにヘッドホン、ちょっと古そうなビデオカセットのパッケージが数本、何かの特集っぽいDVDが数枚、そしてテレビの隣の棚の下に大量のエロ本……。

(間違いない、これはオナニー部屋だ!)

そう思ってさらによく見ると、ビデオデッキ、DVDプレーヤーが2台、そして有料テレビのチューナーが設置されてましたね。まさに至れり尽くせりです。

執筆者の体験談

ちなみに部屋の中はこんな感じでした。(画像は加工してあります)

病院内のオナニー部屋

真っ昼間の、部屋の扉1枚隔てた向こうには大勢のナースや妊婦、これから妊婦になる人がいる、そんな中でオナニーをするという非日常的な状況にちょっとドキドキしつつ、ビデオを何本か再生……。

しかしやはりと言うか当然と言うか、バッチリモザイクがかかっていました。

積んであるDVDもタイトルからしてちょっとソソらない状況。はっきり言ってピンチです!

うーん、どうやって抜いたものかと少し悩んでいた時、ふと前の人が見たDVDが挿しっぱなしだということに気づきました。

どれどれ……?と思いつつリモコンの再生ボタンを押すと、おお!無修正!(笑)

良いのかなぁ……、まぁ良いんだろうけど……。

そう思いながらきっちり抜いて採取ケースを指定の場所に置いて退出。

ちなみに精液検査のためには2日~7日禁欲せねばならず、正直溜まっていたのでそのまま2回目も抜きたかったのですが、そこはぐっと我慢しました(笑)

執筆者の体験談

余談ですが、後日また同じ部屋に案内された時にはあの無修正DVDは無くなっていました。

患者の私物だったのでしょうか?

謎は深まるばかりです。どうでもいいけど(笑)

そして運命の時……

受付ロビーで待たされること10分弱、嫁の名前で診察室に呼ばれ、一緒に中へ入って座ります。

ああ、お待たせしてごめんなさいね。そう言って慌ただしく椅子に座る、ちょっと小柄でサバサバとした感じの女性の先生でした。

まずは嫁のカルテを見て、先日のホルモン検査の結果は特に異常は無いとのこと。

女性の場合はいくつかの検査を行わなければならないのですが、とりあえず最初のハードルで躓くといったことは無く、お互い一安心。

そして続いて私の番なのですが、先生の言葉は

「旦那さんは……、大分まずいですね。自然妊娠はまず見込めないです。」

おお!?正直、予想外の言葉でした。

細かい説明は省きますが、一言で言えば乏精子症(ぼうせいししょう)、つまり精子はいるけど数が少ない症状だということです。

これがその時先生にいただいた判定結果です。

乏精子症(ぼうせいししょう)診断結果

上の画像の赤枠にあるように、精子の量も、それらの精子の運動率も基準値より遥かに低いと診断されました。

精子の数が少ないと、女性の卵子に辿り着くまでに精子が全て死んでしまうのだそうです。(これは中学高校の保健体育で習った内容と一致しますね、笑)

それが原因で自然妊娠が見込めないとのことでした。

なのでもし子供が欲しいのなら体外受精を選択するしかない、とも言われました。

結果は微妙でしたが、行って良かったと思います

普段から性欲が旺盛過ぎる私なので、まさか自分の方には異常は無いだろうと高をくくっていたのですが、結果は意外なものでした。

でも逆に考えれば、体に異常があるから本能が何とか子供を作ろうとして性欲が旺盛なのかな……とも思いますね(笑)

嫁の検査がまだいくつか残っているので、現時点では何とも言えないのですが、問題が無ければ体外受精での妊娠を希望したいと思います。

まぁ、男としては不能だと言われたも同然なので、昔ならとてもとても不名誉なことだったのだろうと思います。

ですが今は医療も進歩して、無精子症(むせいししょう、つまり精子がゼロ)で無い限りは、妊娠も可能になっているとのことです。

もしこれを読んでいるあなたが不妊に悩むようなことがあったなら、怖れずに一度検査を受けてみることをおすすめします。

男の名誉も大事ですが、不毛な努力を続けて夫婦2人の時間、そしていずれできるはずの子供とのを無駄にしてしまうのはとても悲しいことですからね。

追記:2016年に無事第一子が生まれました

2013年から2015年まで約2年に渡って不妊治療を続けてきましたが、金銭的な問題もあり「最後にしようか」と決めた時期ギリギリで妊娠、そのまま無事出産することができました。

さすがに忙しくなり、女遊びはしばらくお休みです。無念……!