今の日本で性病の検査を受けようと思うと、選択肢は「検査キット」「病院」「保健所」の3つがあります。

このうち「検査キット」「病院」は検査の内容によって5,000円~20,000円ぐらいかかってしまうのですが、「保健所」ならばこれを無料且つ匿名で行なってくれるのです。

その代わり、保健所は検査日時が限定されているのと、検査の種類が少ないというデメリットがあるので、病院などと比べて一長一短ではあるのですが、お財布にはとにかく優しいので条件の合う方にはオススメです。

という訳で今回私は、健全なヤリチン男子としての責任を果たすために、生まれて初めて性病検査を受けることにしました。

ワンポイント

ちなみに保健所の場所はこちらで検索をかけました。

HIV検査・相談マップ

検査当日の流れ

今回お世話になったのが、JR新宿駅南口から徒歩3分の距離にある「東京都南新宿検査・相談室」という保健所です。

こちらは夜19時半まで受け付けてくれる社会人にも優しいところで、且つ今は東京都エイズ予防月間(11月16日~12月15日) ということでHIV検査の他に、クラミジアと梅毒の検査も行なってくれるという、何ともサービスの良い機関です。

検査所は新宿駅近くの、1階がトヨタレンタカーになっているビルの3階にあります(2012年12月現在)。

ビルへ入りエレベーターを上がってみると、フロアの左手側に入り口がありました。

一見、普通の病院のような雰囲気。受付の方も穏やかでオープンな感じの人でした。

早速、問診票(匿名)を記入し、番号札をもらい待合室で待機。

HIV検査申込書
※実際の問診票です。

待合室の壁には著名人のサイン色紙がありましたね、こちらで検査を受けたのでしょうか?

有名ロックバンドのGLAYのTERUの名前もありました。

そして周りをさっと見渡すと同じように検査を受けに来た人が、大体男3女1ぐらいの割合でいました。

おそらく20代~30代ぐらいの、比較的若そうな方が殆どです。

「あの女の子、ちょっと可愛いなぁ……。ナンパ男か何かにヤられてここに来たのかなぁ……」などと良からぬことを考えていたら、番号が呼ばれたので案内された部屋へ。

中にはベテランっぽい女の先生が座っていて、こちらも病院で診察を受ける時のように柔らかい物腰で荷物を置くよう促されました。

ここでは検査前のガイダンスと称して、HIV(AIDS、エイズ)の基本的な知識を教えてくれました。

なるほど、今やHIVはちゃんと管理すれば死に至る病では無いのですね。

夫婦が共にHIVに感染していても、子供に感染させずに赤ちゃんを産むことが出来るというのも初めて知りました。

ただし専門の設備がある病院に行かなければならないとのことでしたが。

そんなこんなで一通りの説明を受け、再度待合室で待つようにと促され部屋を退出しました。

受付から検査終了までは30分ほど

待合室で携帯をいじること10分、再び番号が呼ばれたので今度は検査室の中へ。

先ほどの先生よりは少し若い女の先生に促され、荷物を置き、上着を脱ぎ、袖をめくって採血スタンバイ。

こちらも別に特別なことは無く、例えば健康診断なんかで採血するのと同じように淡々と血を抜かれました。

ああでも、私の腕の静脈を探っていた時にあまりの静脈の太さにびっくりしたらしく、「あぁ、すごい……」と呟いてましたね。

血を抜かれた後は、消毒ガーゼを当てて5分ほど止血、これで検査終了です。

待合室に戻り、時計を見ると丁度受付から30分ほど経過していました。

執筆者のホンネ

静脈の太さに悶えられたのは初めての経験でしたね。

何のプレイだよ!と、心の中の私が総ツッコミをかましてました(笑)

検査結果は1週間後

こちらの保健所では、検査結果のお知らせは1週間後から行なってくれるそうです。

匿名での検査なのでメールや電話での結果連絡は行えず、再度こちらに伺わなければならないのですが、病院や検査キットなどを使えばそれなりのお金がかかる検査を無料で出来るのですから大人しく従うことにしましょう。

それにしても、検査ってもう少し恥ずかしいかなと思っていたのですが、案外さらっと行けましたね。

きっと、検査を受ける人が恥ずかしい気持ちにならないように先生たちも心掛けてくれているのでしょう。

検査結果を受け取りに再度来訪、しかし……?

と言うわけで!

まあ大丈夫だろうと思いつつも内心ドキドキしながら、再度「東京都南新宿検査・相談室」へ行って参りました。

検査の時と同じように、待合室で待つこと10分。

番号のコールがされたので結果を聞くための部屋へ向かいました。

その部屋は施設の奥の方に配置されていましたね、やはりプライバシーの保護を意識しているからでしょうか。

少し緊張しつつ、部屋のドアをノックして入室。結構お年を召した男性の先生が座ってました。

と言っても威圧感は無く、人当たりの良いおじいちゃん、という感じでしょうか。

いよいよ結果が……!

というところで診察票(もちろん匿名ですが)を束ねたファイルを机の上にぶちまけて、一緒に2人でかき集めるハメに。

何でしょう、早く結果が聞きたいのに……、さすがに焦れったく感じましたね(笑)

緊張の検査結果発表

まず、口頭で

「HIVの可能性はありません。」

と告げられ、心のなかでガッツポーズ。そしてさらに一枚の紙を手渡され、

「クラミジア、梅毒も今回は陰性でした。」

よおし、パーフェクトっ!

性病血液検査結果
※こちらが手渡された紙です。

HIV・性病の検査は定期的に受けましょう

なるべく気にはしてなかったのですが、やっぱり「万が一があったらどうしよう」と思いながらこの1週間過ごしました。

出会い系で女性を探す時は不特定多数の男とヤリまくってるような子は避けるように気を付けてますが、それでもやはり不安ではあります。

自分でも知らぬ間に保菌していて、そして他の相手に撒き散らして、性病はこのようなルートで広がって行きます。

この連鎖を起こさないように、私もあなたも、定期的に検査を受けるよう心掛けて行きましょうね。

え、女性とセックスしなければ良いって?

それは言わない約束ですよ?(・∀・)