メールアドレスが文字化けするのは、2005年頃にノエル(Noel)やその他の無料出会い系サイトがよく行っていたフィルタリングの1つです。
これは、特定の文字列に対して意図的に文字化けを起こさせ、受信側にその文字を読ませないようにする仕組みです。
このフィルタリングは、出会い系サイトの利用者にサイトメール以外の連絡手段を提供させないという目的があります。
つまり、利用者にサイト内だけでメッセージのやりとりをさせ、出会い系サイト側にお金が入る仕組みを確保できるようにと行われてきたのです。
当時としては、このように文字化けをさせるフィルタリングは一般的なものでした。
また、利用者側としてもそのフィルタリングをすり抜け、文字化けさせずにメールを送るための手段も多く議論されていた記憶があります。
かくいう私も、自分のメールアドレスを何とか文字化けさせずに相手に伝えるために、アドレスの文字を縦に並べてみたり、あえてひらがなで送り、相手に英語に直してもらったりして、サイト内ではなく個人的にメッセージのやりとりをしようとしていました。
このように昔は、出会い系サイト側と利用者側の攻防が繰り広げられていたのですね。
現在の優良出会い系では、文字化けはしません
近年の出会い系サイトでは、当時のようなフィルタリングは行われていません。
出会い系サイト側も携帯メールアドレスやLINEのIDを交換して、ユーザー同士が直接連絡を取ることを許容しており、文字化けを起こさせるようなフィルタリングは一般的なものではなくなったのです。
そのため、現在進行形でこういったフィルタリングを行っている出会い系は、運営自体が放棄されてしまった過去の出会い系サイトか、もしくは詐欺や犯罪を目的とした悪質な出会い系サイトの可能性があります。
また、出会い系サイト側には問題はないのにメールを送った相手に「文字化けして読めない」と言われた場合も、やりとりをしているのは詐欺業者かもしれません。
このように近年の優良出会い系サイトでは、メールアドレスを送っても文字化けはしないことを忘れないようにしましょう。
女の子から「文字化けして読めない」といった主旨のワードがでた時は、警戒した方がよさそうです。
なお、一部の優良出会い系では「年齢確認を終えてない人は文字化けさせる」といった対応を取っている場合もあるようです。
きちんと出会いたければ年齢確認はしっかりと済ませておいてくださいね。
悪質な出会い系サイト、アプリの罠にはご注意を!
以下は文字化けに絡んで金銭を要求してくる悪質な出会い系サイト・アプリについての解説です。
悪質な罠① 文字化けの解除に課金が必要!?
悪徳出会い系サイトの中には、文字化けの解除には課金が必要だと言ってくるところもあるそうです。
例えば、サイト側から「あと○○円課金しなければ、文字化けは解除できない」や「ランクをあげなければ、交換することはできない」というように、様々な理由をつけて料金を支払わせようとする連絡がきます。
それに加え女の子からも、アドレス交換を急かされるようなメッセージも送られてくるでしょう。
男性からすると、せっかく個人的に連絡をとりあえるチャンスを逃したくないという気持ちが強くなってしまうものではないでしょうか。
もしこのチャンスを逃したら、関係が切れてしまうという焦りを感じてしまうはずです。
その為、直接アドレスのやりとりをしようとして悪徳出会い系サイトの思惑にはまり、課金をしてしまうことがあるのです。
それでは男性が、メールアドレスの交換や文字化けを解除させる為に課金をした場合、女の子のメールアドレスをゲットすることはできるのでしょうか。
答えは、NOです。
悪徳出会い系サイトの場合、やりとりをしているのは一般の女性ユーザーではなくサクラなので、課金をしたからといってメールアドレスを交換することはできません。
それどころか、サイト側からあれやこれやと理由を付けられて更に課金を迫られたり、女の子からも文字化けが直っていないと言われることが多いでしょう。
サイト側に、文字化けを解除する為のパスワードの入力ミスを指摘されることもあります。
ただし、どれだけ正確にパスワードを入力したとしても解除することは不可能です。
そして、このような無駄なやりとりをしているうちにポイントまで消費されて、追加料金も発生してしまうのです。
これでは、悪徳出会い系サイトの思うツボですよね。
お金がどんどん吸い込まれていき、気がついたら莫大な損失になってしまったという男性被害者は少なくないのです。
ちなみに、連絡先交換に課金を求めるような悪徳出会い系サイトの場合は、一般の女性ユーザーは利用しておらず、全ての女性がサクラだということもあります。
このことから、メールアドレス交換に課金を求められた場合は、相手の女の子に執着することなく、出会い系サイトの利用自体をやめた方がいいかもしれません。
いくら課金しても、女の子と出会うことはできないからです。
場合によっては課金した瞬間に、女の子と音信不通になってしまうこともあります。
本気で女の子と出会いたいのであれば、無駄な時間を過ごさないように、優良出会い系サイトにシフトしましょう。
悪質な罠② 無名アプリは悪質アプリ!?
文字化けは出会い系サイトだけではなく、アプリでも同じような現象が起こります。
もちろん、悪質な出会い系サイトには変わりありません。
アプリの場合も相手は一般の女性ユーザーではなく、業者だと言えるでしょう。
そして、LINEのIDやメールアドレスを交換しようとすると、利用できないワードが含まれていると言われ、直接やりとりができなくなることが多いのです。
このような出会い系アプリはこれ以上使用しても意味がないので、怪しいと思った瞬間にアプリを削除することをおすすめします。
悪質な罠③ 課金すれば直アド&LINE IDをゲットできる!?
悪徳出会い系サイト側も、男性に料金を支払わせる為の手口も巧妙になってきています。
これまでは、連絡先交換をする際に文字化けの解除料や、メールアドレスの交換の為の課金を迫るような悪徳出会い系サイトは、女の子の連絡先をゲットすることはできませんでした。
ですが近年、サイトの中には課金をしたことによって女の子の連絡先を手に入れることができるところもあるのです。
男性からすると、追加で支払いをすることにはなったけれども、女の子の連絡先をゲットすることができれば課金の痛手は帳消しになったような気がしてしまいますよね。
さて、ゲットしたメールアドレスや電話番号は、本当にやりとりをしている女の子のものなのでしょうか。
これについては悲しいことですが、女の子のものだと思ってゲットした連絡先は悪徳出会い系サイトが用意したダミーの可能性があります。
メールアドレスを教えると、相手が本当に存在している女の子である信ぴょう性が高まりますよね。
課金をする男性ユーザーは、悪徳出会い系サイトにとっては手放したくない存在と言えるので、男性を信じさせる為にはダミーのアドレスを教える必要があったのでしょう。
この場合、連絡先を交換できても相手はサクラであることに変わりなく、実際に会うことはできません。
それだけではなく、もっともらしい理由をつけられてサイトに戻される可能性もあります。
場合によっては、更に悪質な出会い系サイトに登録させられる危険性もあるので、安易に課金するのは控えましょう。
これはメールアドレスの交換だけではなく、LINEのIDや電話番号の交換にも同じことが言えるので、注意が必要です。
文字化けに対抗するためのテクニック
ちなみに、私が覚えている限りですが、当時の文字化けに対抗するためのテクニックをご紹介したいと思います。
- 自分のメールアドレスをひらがなで表現する。
例)「abc@~」→「えいびいしいあっと~」 - アットマーク(@)よりも前の部分だけを上手に相手に伝えるようにする。
例)「えいひれ、びいだま、しいたけ、が好きだな(笑)」 - 文章に隠された自分のアドレスを見つける方法と、自分のキャリア(auやdocomoなど)を伝える。(※ただしキャリア名も文字化けしてしまうため、「英雄」や「でぃっこも」など、フィルタリングをすり抜けられるような単語にする。)
- それらが文字化けせずに相手に届くかどうかを、女性アカウントを作り、相互に送って確かめてみる。(※当時は年齢確認や電話番号確認が無かったので、一人で複数のアカウントを持つことが可能でした。)
このように、出会い系サイト側も機械的にフィルタリングして文字化けさせているだけなので、フィルタリングされない単語に変換し、相手にそれを解読してもらえば意思の疎通が図れる訳です。
一種の暗号ゲームみたいなものですね。
なお、これは当然のことですが、自分のメールアドレスが比較的短くて単純なもの、または単語として意味のあるものであるとより、相手に伝わりやすく効果的でした。
私の場合は、普通に簡単な英単語のメールアドレスだったため、発音をひらがなで書いて、これを英語に直して送ってねと言えば大抵の相手は理解してくれましたね。
当時、出会い系サイトを使う時はこのようなことが主流だったのですが、フィルタリングの裏をかいて相手にメッセージを伝えるという行動がわくわくさせてくれたのを記憶しています。
今出会い系サイトを利用している人からすれば、考えられない手間かもしれませんね。